ピラティスとヨガの違いって？【決定版】呼吸法・ダイエット効果・目的・開発者・歴史・ドイツ・インド宗教等
「ピラティス」に興味を持った、始めたいと思った方のうち多くの方が疑問に感じるのが「ピラティスとヨガとの違い」です。たしかに、同じようにマット上でポージングを行うため、取り組んだことのない人にとって区別はつかないかもしれません。ここでは、ピラティスとヨガの違いについて探して様々な面から解説をしたいと思います。
ピラティスとは？
ピラティスとは、ドイツ人の「ジョセフ・ピラティス（ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス）」が、西洋、東洋の幅広い様々なトレーニング、運動、エクササイズ方法をベースに開発し、発展普及したストレッチと筋力トレーニング、特にインナーマッスル等の強化を行うエクササイズです。ジョセフ・ピラティスは、取り組む人の身体がネコのようにしなやかで柔軟な動きになるように、筋肉と靭帯をしなやかに引き延ばすエクササイズとして「コントロロジー」と呼んでいました。また、身体のエクササイズのみならず、ラテラル呼吸なども取り入れ、精神的な安定、リラックス効果等も意図してプログラムされています。
ヨガとは？
ヨガとは、歴史が非常に古く、紀元前、今からおよそ4500年前の古代インドが発祥と言われています。古代インドから宗教的な修練のために、精神を整え、高めることを目的としていました。それには同時に、呼吸を整え、身体を鍛えることも求められます。ポージングは、動と静の融合により、その効果が出しやすいものであったと言われます。昨今では、ストレッチや筋力トレーニングといったエクササイズ面に着目され、世界に広がりを見せています。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスとヨガについてよく言われるのが、ピラティスとヨガはどう違うの？という相違点の素朴な疑問です。取り組んだことのない方からすると外見的に、体を伸ばしているポーズ、似たようなウェアのビジュアルから、ピラティスとヨガは似ているという印象を持たれる方は非常に多いようです。もともとジョセフ・ピラティス自身もヨガに触れ、瞑想や呼吸法にも触れていることから、完全に無関係とも言えないのが実際のところです。
発祥・古さの違い
ピラティスとヨガでは、その発祥・開発、創設者などが全く異なります。ピラティスは、１９２０年代にドイツ人のジョセフ・ピラティスが開発しました。一方、ヨガは、さらに歴史が古く、今から4500年程前の古代インドまでさかのぼります。
開発者の違い
ピラティスの開発者は、ドイツ人のフィットネストレーナーであるジョセフ・ピラティスです、彼は1883年12月9日にドイツで、体操の選手であった父親と自然療法医であった母やとの間に生まれました。病弱であった幼少期を過ごしながら、逞しい父親をそばで見て育ち、様々な運動、トレーニングやエクササイズに取り組んだことが彼のキャリアに大きな影響を及ぼしています。フィジカル訓練のトレーナーなどを経て、アメリカに渡り、フィットネストレーナーとして地位を築き、その生涯、ピラティス、フィットネスの研究に力を注いだといわれています。
開発目的の違い
ピラティスは、ジョセフ・ピラティスにより、リハビリやトレーニング、エクササイズとして開発されました。一方、ヨガは、宗教的修練として取り組まれてきたため、精神および肉体の修練を目的として開発されました、現在は、どちらもエクササイズ及びストレスの解消などを目的に取り組まれている点は共通しています。
宗教的側面の違い
ピラティスは、ジョセフ・ピラティスによって、西洋・東洋のあらゆる運動類をベースに、リハビリやトレーニングのために開発、発展を遂げてきており、ヨガなどを参考にしているものの、ピラティス自体に宗教的側面はほとんどありません。
一方ヨガは、古代インドの宗教の修練の一環として発祥いた経緯があり、現在もそれらの地域においては、その宗教的側面で取り組まれています。他国や日本においても、団体や講師によってはそういった側面での活動もあります。ただし、現在のエクササイズとしての取り組み、また多くの機会においては、そういった面はほとんどなく、精神の安定やリラックス効果を意識したものにとどまっています。
動作・姿勢の違い
ピラティスは、よりリハビリ・トレーニング色が強く、インナーマッスルの強化を意識したポージングをとります。一方ヨガは、精神や呼吸を整えつつ、よりバリエーションに富んだ特殊なポージングもあるのが特徴です。
呼吸法の違い
ピラティスは、胸式呼吸と腹式呼吸の要素を併せ持つラテラル呼吸をおこないます。一方、ヨガでは、様々な流派はあるものの腹式呼吸によって行われると認識しておいて良いでしょう。
バリエーションの違い
ヨガは、宗教的修練、身体鍛錬を発祥とし、物資に関わらず取り組まれてきたものです。宗教的流派、団体や細かい動作には一定のバリエーションはあるものの、自重を負荷上限とし、道具などを必要としません。
一方ピラティスは、第一次世界大戦以降確立されたものであり、リハビリに身近に使用できる道具を用いることによって発展したマシンピラティスもあります。様々な種類、負荷をかけるエクササイズが可能です。
運動量・ダイエット効果の違い
ピラティスもマットピラティスかマシンピラティスかでさらに変わりますが、概して、ヨガよりも運動量が高く、インナーマッスルの強化に取り組むため、ダイエット効果がヨガより高い傾向があります。
またピラティスでは、全体的な運動量に加え、負荷をかける、鍛える部分を変えることで、取り組み者が望むプロポーションを得るための部分的なダイエットなども可能になります。
さあ、今すぐピラティスを始めてみましょう
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